相場には節目というものがあります。前回の大相場の起点、終点となった安値、高値。大きなトレンドラインを形づくる支持線、抵抗線。心理的に区切りとみなされる100円や1,000円、パーバリューなどというレベル。これら大きな節目のほかにも、戻り高値や二番底など、かって相場の転換点となったレベルは、すべて何らかの節目であるといえます。
ドル円の100や債券のパーである100は心理的な区切りとはいえ、その近辺で落ち着いてしまえば、もはや節目とは呼べません。同様に前の高値、安値の近辺でも、その辺りのトレードが続くようなら、そこが節目となった時期は通り過ぎたといえます。すなわち、サイクル的に久しぶりに巡ってきた重要なレベル、そこを節目とみなすのです。
節目では、ぜひ動くようにしてください。たとえ小さく思えた節目であっても、相場の方が手掛かりを与えてくれていると解釈し、何らかの手を打っておくことが望まれます。
買ったあとに上昇した相場が前の高値などの節目に到達したなら、とりあえず一部だけでも利食っておきます。そこで反転したなら残りを利食い、抜けたならもう一度買い直します。節目で一部だけでも利食うことによって、次の手が機動的に繰り出せるようになるのです。
新しくポジションを作る場合も同様です。相場の下落が続いて、前の安値近辺まで落ちてくると、さすがに底抜けするのではないかとの不安心理が市場を支配します。本当に底抜けするかもしれません。恐ければポジションの一部だけを使えばよいのです。フルポジションでやりたいのなら、タイトなストップロスを入れねばなりません。下抜けするのか、二番底となりそこを起点に反発するのかはだれにもわかりません。だからこそ損切りオーダーで身を守りながらも、果敢に買って出る意味があるというものです。
節目で動かないと後の展開に響いてきます。
たとえば、前の安値まで相場が下落してきたとします。ここが節目だと思いつつも、手がでなかったとしましょう。そのあと相場が急反発し、結果として二番底を形成したら、しまった、買えばよかったと思うでしょう。しかし相場とは恐いもので、二番底で反発したあとは抵抗線の手前など、買いにくいレベルまで上がってしまうものなのです。ここで買えるなら節目で買っていたことでしょう。
また、前の安値を素通りして続落したとします。節目と思いつつも手を出さなかったのは幸いではありました。しかし、このような展開になると彼は弱気となり、その次の節目でも手が出ないものです。何のことはない。市場心理に追随して自分も弱気になってしまうのです。
節目とは相場の方から与えてくれる手掛かりです。メリハリをつけ、果敢に行動しましょう。
☆実践・生き残りのディーリング
(ブックショップ)http://dealersweb.ken-shin.net/bookshop.html