Bookshop




◆◆今週のオススメ本◆◆
◆値上がる株に投資しろ〜値動きのしくみを知れば株は儲かる
矢口新著 パンローリング

 著者の矢口氏は名著「生き残りのディーリング・決定版」の著者として知られる人である。その著者による個人投資家向けの株式投資マニュアルが本書である。帯には「良い株が儲かるのではない。儲かる株が良い株だ!」とある。

 さて、ではどうやって儲かる株を探せばよいのか?それが本書のメインテーマである。まず、株価を動かす要因の解説に始まり、株式市場で注目すべき材料まで詳細に解説している。さらにはリスク管理方法と続く。

 そして、メインテーマである「値上がりする株の見つけ方」が解説されている。
最後はかなりのページを割いて、毎日のニュースから相場観を組み立てるやり方が、具体的に解説されている。非常に具体的、実践的な内容なので、株式投資を行う人には役に立つこと請け合いである。(★Money & Trade 投資情報 Vol.79  2002/04/22)


◆◆読者の声◆◆
・先生の新著、大変興味深く読ませていただきました。自分自身の相場を張る上で、注意していること、また徹底し完成させようとしていることの全てを、網羅した形の本であった、というのが感想です。個人投資家にとっては、目から鱗ではないでしょうか。こういった、「相場観」を培う形の本は、少ないですし、分析が非常に適切でした。「キャリートレード」、「リンクとペグの違い」などは自分が特に認識があまり適切ではなかったと反省しています。逆に、自分自身、「金」に関する記載や、「財政赤字」に関する記載は意見が違うのですが、そういった点でも問題意識は非常に深まったと思います。(W大学学生投資家O君)


・私は、毎日、先生の著書や、実際の相場に触れて どんどんスキルを蓄えようと思って実践しております。先生の理論は、とても実践的で相場分析にも役立っております。先日も友人が先生の著書を買いました。私の会員たちにもお勧めさせていただきました。(W大学学生投資家T君)




・値上がる株に投資しろ!
ー値動きの仕組みを知れば株は儲かるー


はじめに(原文のまま)


 みなさんが株式を購入する際の動機は何でしょうか?
 株券は発行会社のオーナーシップの証明書ですから、有名企業の、あるいは個人的に気に入った会社のシェア分だけのオーナー(株主)になることでしょうか? もしもあなたが、そのような動機の方でしたら、本書は残念ながら何の役にも立ちません。

 株式投資はカネはかかるが、知的なゲームなので続けている。そういう方には、本書の第2章か第3章までで読み終えることをお勧めしておきます。
 本書の大きな目的は、株式投資でいかにリターンを上げるかを追い求めている方々に役立つノウハウを提供することです。


 第1章では、なぜ価格が動くのかを解き明かし、株価を動かす要因を構造的(継続的)なものと、投機的(目先的)なものに分類して説明しています。
 第2章は、株式市場で注目すべき材料を説明し、投資勘定と投機勘定別に対応の仕方を述べています。ここまでの章を読むだけでも(たとえば市場経済を学びたい学生諸君にも)それなりの価値があるはずです。
 この1、2章は、相場という世界を初心者の投資家にも理解してもらいやすくするため、証券会社のトレーニー(研修生)と先輩ディーラーとの対話形式で進めています。初心者が疑問に思うようなポイントを、トレーニ―の口を借りて、先輩ディーラーに質問させています。市場動向を伝えるために本文中で引用した新聞記事を古く感じられる方がいるかもしれませんが、もともとXデーの記事でも十分なところを、理解のためにわかりやすい相場つきの日を選びました。したがって、日付はあまり気にしないでください。

 第3章は、実際に資金を運用する際のもっとも重要な点、リスク管理の大切さを説いています。  株式投資を行う方々が「会社四季報」や「日経会社情報」を読んだり、新聞の株式欄をチェックしたり、はたまた当の企業のバランスシートを調べ、経営者に興味を持ったりするのは、就職するのに良さそうな会社を見つけたいからではなく、値上がる株を見つけたいためだと思います。あえていえば、どんな会社の株でも、儲けることができるのなら買いたいというのが本音でしょう。  とはいえ、たまたま仕手筋の情報を得て、うまく儲けることができてもその場限りで、自分で儲けたという実感もないでしょう。損をすれば、逆恨みしたくもなるというものです。

 私たちが投資理論を学んだり、材料を吟味したりするのは、自分の行動に筋道をつけ、確信を持つためです。そうであれば、仮にその行動が間違っていたとしても、自分の行動の跡を分析して、再チャレンジができるのです。何度か間違うかもしれませんが、その度に何かをつかみ上達することができるのです。
 そのためには、自分で納得して行動する必要があります。本書の1〜3章は、価格変動の性質を理解し、結果として取る自分の行動に納得してもらうために書いています。

 とはいえ、いかに理論武装しても、どのように自分の行動に納得していても、儲けることができなければ話になりません。リターンが読めなければリスクを取る意味がない、といえます。自己満足して楽しむだけならば、ほかにいくらでも安価な手段があるのですから。そのために、ならば値上がる株をどのようにして見つければいいのかを、第4章で述べています。


 このような本でつねに疑われるのが、「本当に儲かると思っているのなら人に言うはずがない」というものです。
 しかし、たとえばシドニー・オリンピックでのマラソンの金メダリスト高橋尚子選手を育てた小出監督が、コーチの秘訣を書いたところで、小出監督が失うものがあるでしょうか? だれかが同じ理論を持っていたところで、小出監督だからこそ高橋選手の潜在能力を見抜き、見事に育てあげることができたのでしょう。
 それでは、小出監督の書いたものを普通人が読むのことは無意味でしょうか?
   何も知らなかった人が小出理論に触れたなら、目から鱗で何かを発見できるかもしれません。また自分の理論を持つ人は、さらに磨きをかけたり自信を深めたりして、高橋選手以上の選手を育て上げるかもしれません。
 いずれにしても、小出監督が失うものなどないのです。私も同様です。それよりも私は資金運用のプロの職人として、恥ずかしい仕事はしたくないだけです。

 本書の出版にあたっては、パンローリングの後藤康徳氏、マイルストーンズの細田聖一氏のご協力を得ました。後藤氏は相場関係の海外の名著を我が国に次々と紹介するだけでなく、廃刊となっている名著の版権を大手出版社から買い取って復刊させるなど、わが国の投資家レベルの向上に多大なる貢献をされています。また、細田氏の編集センスによって、本書は原稿の段階からは想像もできないほど、すばらしい出来栄えとなりました。ここに改めて、感謝の意を表します。

 株式投資は、株価の未来を予測します。明日を読むことだといえるでしょう。明日を読んでリスクを取ることは、明日を信じることでもあります。
 そしてリスクは、うまく取りさえすれば、必ず見返りをくれるものなのです。


               矢口 新



目次

はじめに

第1章:株価を動かす要因を知る

1、何が株価を動かすの?
2、株価を動かす要因
3、構造的な要因と、投機的な要因
4、相場を動かす構造的な要因
5、投資と投機

第2章:株式市場で注目すべき材料

1、企業業績
2、社会的評判
3、投資家動向
4、景気動向
5、金利
6、財政
7、為替レート
8、原油価格
9、国際情勢
10、国内政局

第3章:リスク・マネージメント

・リスクは避けるものではなく、うまく管理すべきもの
・姿を消したスーパーディーラー
・市民権を得た「損切りの徹底」
・評価損は実現損より性質が悪い
・損はでるもの。そして、損は切るもの
・損切りのタイミング
・損切りをする場所
・勝負は潮の流れに乗れているときに行え

第4章:値上がる株の見つけ方

1、銘柄検索

・他人任せの銘柄選択
・自分で行う銘柄選択
・自分で行う銘柄選択----スクリーニング
・アナリストの仕事で役立つことは?
・出来高に注目する
・投資か、投機か
・投資も投機もチャート調べから

2、チャート分析

・スペック(仕手、材料株)の兆候を示すチャートの形状
・ショートカバーの兆候を示すチャートの形状
・本格反騰を暗示するチャートの形状
・勝負は利食いでつく
・踏み出すところからすべては始まる
・損切りの大切さと同様に確実に利食うことも大切である

第5章:毎日のニュースから相場観を組み立てる



☆ジャパン・トレーディング・インテリジェンス(Japan Trading Inteligence)のご案内


ジャパン・トレーディング・インテリジェンス(JTI)は個人投資家の方々が自らの資産を運用するお手伝いをしています。また少人数でのセミナーやディスカッションを通じて、個人投資家の方々の運用面での悩みや、個々の問題の相談にものっています。


JTI講師陣の紹介

■伊藤祐輔(いとうゆうすけ) 株式デリバティブQ&Aセミナー(定員20名)
1976年早稲田大学理工学部数学科卒業、83年同大学大学院理工学研究科後期過程終了。偏微分方程式論の研究活動のかたわら数学教育を続け、89年ソロモン・ブラザーズ・アジア証券に入社。株式部長、株式デリバティブトレーダーとして10年間マーケットにかかわる。99年インドスエズ・ダブリュ・アイ・カー証券に移りトレーディングデスクの再構築を行い、2000年 (株) シンプレクス・インスティテュート代表取締役就任。


■岡崎良介(おかざきりょうすけ) 分散投資Q&Aセミナー(定員20名)
伊藤忠商事で市場の素晴らしさを知る。その後、野村アセットマネジメント、日本バンカーストラストでファンドマネージャーとして活躍後、ドイチェ 信託銀行運用部部長を経て同運用担当常務取締役に就任。更にドイチェアセットマネジメントグループ(グローバル)債券為替ヘッドとなり巨額資産運用の第一線をひた走る。17年間一貫してファンドマネージャーとして市場に携わった後の現在は、趣味の時間の傍ら執筆活動と自己の資金運用、投資家の育成に携わる。(株)フィスコ・アセットマネジメント、パートナー。1959年生まれ、慶應義塾大学卒 。
《著書》
・フリーランチ投資家になろう・岡崎良介・ダイアモンド社・2005年・1400円+
・これから10年「長期投資のロードマップ」・岡崎良介・ダイアモンド社・2005年・1429円+


■矢口新(やぐちあらた) 投機塾(定員8名)
アストリー&ピアス(東京)、野村證券(東京、ニューヨーク)、グリニッジ・キャピタル・マーケッツ(米国コネチカット州)、ソロモン・ブラザーズ(東京)、スイス・ユニオン銀行(東京)、ノムラ・バンク・インターナショナル(ロンドン)を経て、2002年5月株式会社ディーラーズ・ウェブ創業。現在、社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。投資セミナー・スクール(Japan Trading Intelligence)JTI代表。1954年生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒。
《著書》
・生き残りのディーリング・矢口新・東洋経済新報社・1990年・1500円+
・円高を止める方法、活かす方法・矢口新・東洋経済新報社・1995年・1400円+
・「生き残りのディーリング」決定版・投資で生活したい人への100のアドバイス・矢口新・パンローリング・2001年・2800円+
・値上がる株に投資しろ・矢口新・パンローリング・2002年・2800円+
・矢口新の相場力アップドリル「為替編」・パンローリング・2004年・1500円+
・矢口新の相場力アップドリル「株式編」・パンローリング・2005年・1800円+
・株を極める「リスク管理・資金運用」プロのノウハウ・矢口新・日本実業出版社・2005年・1800円+
・マンガ・生き残りの「株入門の入門」あなたは投資家?投機家?・てらおかみちお/矢口新・パンローリング・2006年・1800円+


■佐伯龍太郎(さえきりゅうたろう)
1970年生まれ。慶応義塾大学卒業。スイス・ユニオン銀行など海外資本金融機関数社で銀行自己勘定、顧客一任勘定の株式・為替・デリバティブのディーラーを歴任。ベンチャー数社の役員を経て現在投資家活動に専念。大学卒業後の最初の配属先であるスイス・ユニオン銀行外国為替のディーリングルームで矢口氏に出会いディーリングを師事。ジャパン・トレーディング・インテリジェンス副代表。



詳しくは下記のホームページをご覧ください。
Japan Trading Intelligence http://www.j-ti.com/
連絡先
info@j-ti.com




Copyright (C) from 2002:All Rights Reserved by A.Yaguchi